
令和元年 応用講座 <令和元年10月〜3月> 受講レポート
今までのやり方に甘んじずにもっと生徒により文化的な環境を提供したい〜大阪A.I.先生
「脳科学理論より生まれた新しい感性教育 音符ビッツ」についての川崎紫明先生の論文②を読み、自分自身が今後どういう方向で音楽教育と向き合っていくかを考える良い機会になりました。
譜読みや初見が苦手な大人の方には(私も含めて)毎日速読をしてもらうこと。子供だけでなく1分間で114枚のカードを全部読み上げることを目指して楽しく取り組む。言葉が喋れる前の赤ちゃんや幼児が生徒になったら、毎日CD「おうちでビッツ」を聴いてもらうこと。この時に効果として、殆どのお子さんが言葉を話す前に歌い始め、耳にした音符を正しい音程で歌えるようになることも説明すること。自分で学習出来る子供達や大人には、音符ビッツ7点セットを用いて、おんがくの3要素である「メロディー、リズム、ハーモニー」で構成された学習法、めくり方練習、なぞる、読み、書き、歌う等多方面から取り組むこと。特に速読は前頭前野を活性化させ、意欲づくり、想像力、コミュニケーション能力等を司る、人間を人間たらしめる重要な領域であることを理解してもらい、レッスンを始めることが大切だと感じました。
それからファミリーコンサートについても考えさせられました。ベルリンのランクビッツの幼稚園で、先生が歌やメインメロディーと掛け合いをするようなメロディーのオブリガートで歌われていたとは、幼児教育の場として何と恵まれているのかと感心しました。そうした文化的な環境の中で、更に毎週ファミリーコンサートを開くご自宅があるような暮らし。私は生徒さんに声楽を教えてきましたが、今迄のやり方に甘んじずにもっと生徒により文化的な環境を提供してあげなくてはと思い、良い刺激になりました。
長野県で行われた「スズキメソード第16回世界大会」のテーマの「子供たちの音が世界を一つに」は素晴らしいですね。世界共通の言葉が音楽であるという認識を忘れずに音楽に関わっていきたいものです。
より良い音楽教育を生徒さん達に提供させてもらえるように、音符ビッツを取り入れながら、自らも工夫を凝らしていきたいと思いました。(大阪 A.I.先生)
1分間だけ五感の全てを集中。今この環境で、何かと真剣に向き合う訓練〜大阪 K.O.先生
「音楽は世界共通の言葉です」。川崎紫明先生は外国にも住み、研究や実践や体験の中からこの教材を作られ世に問われたのだと思います。
0歳から学べるなんて、なんて素敵なことでしょう。
1分間だけ五感の全てを集中させる。今このザワついた環境の中で、何かと真剣に向き合うことの訓練ができるのは素晴らしいことです。それだけこの教材が魅力的なんだと思います。
そして指導者も研鑽しながらという先生の言葉を自分自身に言い聞かせながら進んでいきたいと思います。(大阪 K.O.先生)
音符ビッツの根底には、愛情豊かな音楽教育の形がある〜横浜S.S.先生
〈「脳科学理論に基づいた新しい感性教育音符ビッツについての小論文」の感想〉
まず、川崎紫明先生が音符ビッツ含め音楽教育への向き合い方、求めているものの根底に、ドイツ留学時代の先生からピアノを教わった経験があるのだということを聞き、日本でのレッスンとはまた異なり、Guten tagと握手をして挨拶されるところから溢れる愛が感じられ、一緒に弾きながら学んでいったという体験、人と人との触れ合いから受け取った愛情から、このような音楽の教育のあり方、また音楽に限らず人としてあり方を、日本でも実現できるようになりたい、という温かみのある強い信念から、このような音符ビッツができたということに感銘を受けます。また、そのように海外での経験を得られたのも思い切ってご主人についていった行動力もあってのことなのだろうなと思いました。(横浜 S.S.先生)
紫明先生がご自身を「普通」とおっしゃったことに驚き〜横浜F.K.先生
〈論文「脳科学から見た新しい感性教育・音符ビッツ1」をよんでの感想〉
45年以上も前に御家族で音楽留学をされた貴重な経験談に触れ、まずは紫明先生の並外れた好奇心、勇気、決断力に感服いたしました。グランドピアノを売って片道キップだけを手に渡欧! とても真似できることでは ありません!!
音符ビッツという素晴らしいメソッドを開発された先生がご自分を「普通」とおっしゃったことに「先生が!?」と 違和感を感じましたが、ドイツでのピアノレッスンを機に先生自身が音楽に開眼されたことがわかり、音楽の素晴らしさと人間の可能性をひしひしと感じました。
先生はドイツ留学後もスズキメソッドや脳科学分野への興味を具体的な行動に移され、研究を続けられてきたことを知り、ご家庭を持ちながらどんなに険しく大変だったかと思うと、ただただ頭が下がる思いがしています。 そのような経緯で開発されてきた音符ビッツには、先生の並々ならぬ情熱と豊富な経験に裏付けされた理論が凝縮されており、他にはない唯一無二のメソッドであると確信しました。
また音楽的感性の育成、豊かな表現力を身につけるには、という点についても言及されていました。私自身が指導上の課題と考える関心の高いテーマです。基礎がなければ表現はできない、メロディ・リズム・ハーモニー を視覚と聴覚を融合させて学ばせる音符ビッツは本当の意味での音楽の基礎であり土壌である。この土壌を耕しながら体を使って楽しく感性を磨いていくことが豊かな表現力を身につけることにつながる等の先生のお言葉が心に響きました。今後は今まで以上に音符ビッツの楽しさを子どもと共に感じながら教えていきたいと思います。(横浜 F.K.先生)
有意義な玩具のような存在だからこそ、感性を育む〜横浜 宮地佳代先生
〈会報「脳科学から見た新しい感性教育・音符ビッツ①」を読んで〉
この会報を読んでまず衝撃的だったのは、先生の留学当初の片道切符のお話が印象深いです。更に日本へ帰国後も勉強する姿勢は本当に素晴らしいと思いました。耳と目との回路が別々であることを知り、視覚と聴覚から感性を育てていくことを直感して自分自身で教材開発を行った先生のアイデアに、まず頭が下がります。いろんな勉強の統合で作られて始めたこの音符ビッツ教材は、子どもにとっては有意義な玩具のような存在です。だからこそ感性を育てられるのでしょう。 これからもレッスンで音符ビッツ教材を使って読譜能力と絶対音感の習得を基盤に豊かな音楽的な感性を育てていきたいと思います。 (横浜 宮地佳代先生)
論文に書ききれなかったお話に感銘〜横浜Y.H.先生
〈論文『脳科学から見た新しい感性教育・音符ビッツ①』を読んでの感想〉
論文を、受講生全員で声を出して読みながら、この論文の内容にも心を動かされましたが、論文には書ききれなかった部分の先生のお話に、とても感銘を受けました。
幼い香子先生を連れて、ベルリンへ留学するときの状況を伺い、紫明先生の行動力においては驚くばかりです。グランドピアノを売って、片道切符だけを持ってベルリンへ行くときのお気持ちは、目標があったとはいえ、とても不安だったと思います。先生の決断力に頭が下がります。ドイツに行かれてからの周囲の方々との触れ合いも、先生の言葉から、とてもよく伝わってきました。きっと、日本に不足しているところをはっきりと自覚して、たくさんのお土産を体に染み込ませて帰国し、ご自分がやるべきことの使命感の中で、日本でさらに勉強を積まれたのだと思います。(横浜 Y.H.先生)
「子供はみな、可能性の花開く時を切望している」の箇所に、ピリッと〜船橋Y.H.先生
〈論文『脳科学から見た新しい感性教育・音符ビッツ①』を読んでの感想〉
更なる高みを目指し、異国で学ばれるご主人様を支えるだけでは無く、紫明先生ご自身も、幼いお子さんを抱えながら留学とは、志の高さと音楽への情熱に、ただただ驚かされるばかりです。また、「子どもたちは皆、想像力に満ちた驚くべき可能性を秘めています。そして、それが花開くときを切望しているのではないでしょうか。」の文から、子ども達への愛情はどこまでも広く、どこまでも深く…、子ども達の未来を心底から真剣にお考えなのだと感じました。「花開く時を切望している」の箇所には、ピリッといたしました。そう思っているであろう子どもたちのことを思うと、私達講師は花開かせるために、指導の引き出しを際限無く用意し、常に豊かな発想や頭を柔らかくさせ、多様に物事を捉え、考えられるよう、心掛け続けねばならないと強く思いました。 (船橋 Y.H.先生)
創始者の感動が、音符ビッツに生き生きと表れている〜大阪A.I.先生
紫明先生が、音符ビッツを生み出される迄の感動的な歴史を知ることが出来ました。御主人の川崎良一先生が大阪フィルのクラリネット奏者でいらしたことも初めて知りました。更に研鑽を積みに一家で海外に行かれるとは、いくら音楽への情熱があってもなかなか出来ることではないと思いました。音楽に対して真剣に向き合われた御一家の生き方に敬意を覚えます。
ドイツに留学中のコンセルバトワールでのピアノのレッスン体験、そしてベルリンフィルを聴かれた時、紫明先生は魂から深く感動することが出来る感受性、才能をお持ちだったからこそ、生徒一人一人、保護者一人一人に音楽教育の枠を超えて確実に魂に届く壮大な感性教育を生み出されたのだと理解することが出来ました。どうしてこんなに音符ビッツが魅力的なのかいつも不思議でしたが創始者の感動が生きたまま、音符ビッツに生き生きと表れているからなんですね。(大阪 A.I.先生)
紫明先生の半端なくすごい情熱〜名古屋K.I.先生
◎論文「脳科学から見た新しい感性教育・音符ビッツ①」を読んで
まず、紫明先生の決断力と行動力に敬意を表します。
「スズキ・メソード」を学ぶために、大阪から松本まで幼いお子様達と通われ、家庭では毎日それを実践され、能力が育ち、その実体験をもとに「音符ビッツ」を考案されました。
そこまでの情熱は半端なくすごくて、とても真似のできるものではありません。
ドーマン博士との出会い・・・もその情熱からどんどん発展して、聴覚と視覚の統合。乳幼児期にまず発達していくのは右脳!ということからも、無理に教え込むのではなく、遊びを通して楽しく音楽の種要素が身につけられる「音符ビッツ」は、自信を持って広めていける感性教育であると思います。(名古屋K.I.先生)
繰り返し継続するうちにある時、感性となる〜横浜M.M.先生
初めて紫明先生にもお目にかかり、直接先生のお言葉でご教授いただけたのは貴重な時間でした。
音符ビッツが単に訓練ではなく、繰り返し継続するうちにある時感性となる事、脳の海馬では短期の記憶でも繰り返し行うと長期記憶となる事、子供には驚きが入った時に、脳に物事がインプットされること、などを紫明先生のお言葉でご説明していただき、わかりやすく理解することが出来ました。(横浜M.M.先生)