令和元年、梅雨明け宣言を前に真夏さながらの天候となった横浜・青葉台にて、川崎紫明 音符ビッツフェスティバルが開催されました。五感で触れる1日目、理論に迫る2日目と2日間に渡って開催されたスペシャル・イベントの様子を写真とともにお届けします。
開催日時:令和元年7月26日(金)・27日(土) 【1日目】 音符ビッツ × 藝高生17人によるスペシャルコンサート in フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター) 【2日目】 川崎紫明 音符ビッツ 全国指導者研修会 in 青葉台フォーラム(ホテル)
【1日目】
音符ビッツ×藝高生の夢の饗宴
〜フィリアホールに満ちた美しきハーモニー〜
快晴で迎えたフェスティバル初日。
開会に先立ち、2018年度 川崎紫明メソッド 音符ビッツ認定講師のご紹介がありました。

全国からこの日のためにお集まりいただいた准講師、講師、指導者、インストラクターの順に、お一人ずつ壇上へと呼ばれ、お披露目となりました。
第1部 音符ビッツデモンストレーション
続いて第1部が開幕。オープニングは「咲かせよう世界中に音符の花を」の演奏です。舞台には、うた・山中恭子さん、ハープ・川崎かぐやさん、ピアノ・四宮伶嗣さんが登場。

この曲は世界中の全てのファミリーの幸せを願い作られた、川崎紫明作詞、四宮伶嗣作曲の音符ビッツオリジナルソングです。ピアノとハープとうたによる美しい音色にフィリアホールが満たされ、会場中が優しい雰囲気に包まれるのを感じました。
歌の演奏が終わると舞台には川崎紫明先生が登壇。脳科学から見た「川崎紫明 音符ビッツ」のテーマで基調講演が行われました。視覚と聴覚の統合による音符ビッツ学習は感性を磨き、人間の驚くべき創造力を開花させる。今後、「新人類の発生も夢ではない」と音楽を通した次世代教育への壮大なビジョンが表明されました。

お話の後は、昨年6月に出版された『川崎紫明音符ビッツピアノ1』の導入部分について、実際にデモンストレーションを行いながらご紹介。

アサフ音楽院の音符ビッツ生も加わり、会場に、音符ビッツからピアノにつながる学習イメージを届けてくれました。
そしてステージは、音符ビッツ教室で育った子供たち、アサフ音楽院生による演奏へと続いていきます。

メヌエット2 バッハ

アリエッタ モーツァルト

〜2台のピアノによる斉奏〜 トルコ行進曲 モーツァルト

パッサカリア ヘンデル

前奏曲 Op.32 No.1 No.5 ラフマニノフ
5歳児のメヌエットから18歳のラフマニノフまで、川崎紫明音符ビッツ生たちの成長段階を見せていただいたような演目でした。

続いて舞台に登場したのは音符ビッツのかわいいキャラクターたち。うさぎのアリーちゃん、レッくん、リーナちゃんです。こちらは「うたで綴る音符ビッツパレード」のコーナー。
子どもたちはもちろん、お母さんたちも自然と歌詞を覚えています。軽快なピアノのメロディーにのって、会場の皆さんも一緒に手拍子をし、歌ってくださいました♪

一気に音符ビッツモードに全開になったところで、「音符ビッツでたのしく」のコーナーへ。アサフ音楽院の音符ビッツクラス生に続き、全国から来場してくれた音符ビッツ生たちも客席から舞台へ上がり、日頃の学習の成果をお披露目する時間となりました。

音符ビッツメロディ うたう ト音記号19〜36番

速読1分間チャレンジ

リズムビッツ

速読1分間チャレンジ

全国音符ビッツメロディ大会 「うたう」

全国音符ビッツメロディ大会 速読1分間チャレンジ!
白熱のチャレンジに客席からは歓声が上がりました。
生徒さんたちの将来が楽しみになるような、とっても元気でエネルギッシュな音符ビッツ発表でした♪

最後に、全国の音符ビッツ生全員がステージに上がり、「希望にあふれて」(作詞・川崎紫明、作曲・川崎良一)を合唱し、第1部の締めくくりとなりました。
第2部 藝高生によるアンサンブル
休憩を挟み、いよいよ第2部、藝高生(東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校3年生)17名によるアンサンブルステージのスタートです。
藝高生と音符ビッツのコラボレーションは今年で3回目。紫明先生の孫・四宮伶嗣さんの呼びかけにクラスメイトが集い、実現してきました。みんなアンサンブルが大好きで、学外で、しかもたくさんの子どもたちの前で演奏できるこの機会を楽しみにしてくれているとのこと。
お写真とともに、演目をご紹介してまいります。

タイスの瞑想曲 マスネ/白鳥 サン=サーンス

小曲集より「小舟」「行列」「バレエ」(連弾) ドビュッシー




ギャロップマーチ(連弾16手) ラヴィニャック

春の海 宮城道雄

アンダンテとロンド ドップラー

クラリネット三重奏 op.114 イ短調 第1楽章 ブラームス

ピアノ四重奏 Op.47 変ホ長調 第4楽章 シューマン

2台のピアノのためのソナタ KV448 ニ長調 第1楽章 モーツァルト

Circle of Circle (2台ピアノによる12手) 柳川瑞季
こうしてお写真を見ていくだけでも感動がよみがえります。
3年生の彼らは今回、試験期間の合間を縫って「息を合わせて」今日に臨んだそうです。当日配布されたプログラムの曲目解説も、今年は演奏者自らが原稿を書いたとのこと。
「自分たちで曲目解説を考えたり、お客さんを楽しませるパフォーマンスをイメージしたりと、演奏はもちろん、運営面でも大変勉強になりました」(四宮伶嗣さん)
ご来場された方は、お手元の当日プログラム曲紹介を改めてお読みいただくと、藝高生たちの想いを新たな印象とともに感じていただけるかもしれません。
自分たちよりも少し年上のお兄さん、お姉さんの真剣でハイレベル、何より多彩なステージを間近で見せてもらい、少し先の自分をイメージした子供たちも少なくなかったようです。
藝高生の皆さん、素晴らしい演奏、素晴らしいステージングをご披露いただき、心よりお礼申し上げます。夢のようなひとときでした。どうもありがとうございました。

第3部 音符ビッツ広場
第3部は場所をロビーに移し、「音符ビッツ広場」のコーナーです。音符ビッツメロディ、リズムビッツ、動物リズムビッツ、和音ビッツ、くだもの和音ビッツなど、つい先ほどステージで披露された音符ビッツを実際に体験できる企画です。
じっと座って静聴した後の解放感もあってか、子供たちを没頭させる楽しさをもつ音符ビッツで、会場は大盛況の盛り上がり!





ステージを終えた藝高生もリラックスした表情で子供たちとともに音符ビッツを体験していました。






楽しい時間はあっという間に過ぎゆき、最後は「咲かせよう世界中に音符の花を」を全員で大合唱。フィリアホールにたくさんの音符の花が開き、来場者の心まで美しいハーモニーで満たされたのでした。


四宮伶嗣さんのメッセージ
後日、出演された藝高生を代表して四宮伶嗣さんよりメッセージをいただきました。ここに掲載させていただきます。
「普段、アンサンブルをやりたいという気持ちが強いのですが、なかなか機会が少ないのが実情です。こうして自分の“ホーム”にみんなを連れてきて一緒にやれるのは、とてもうれしいことだと思います。仲間と一緒に演奏するのが、みんなとても好きで、音符ビッツとのコラボは3年目ですが、最初3人からスタートし、毎年人数が増えてきて本当にうれしいです。
音符ビッツフェスティバルの特徴は小さい子が多いこと。大人のお客さんと違い、子供の前でいかに彼らの集中を切らさずに演奏するか、という楽しみがあります。
第3部では藝高生も一緒に音符ビッツを体験しました。普段藝高でもソルフェージュのクラスがあるのですが、みんな全力で楽しんでくれましたね。
藝高生でも楽しめる音符ビッツってすごいなと感じ、また、自分の原点に帰ってきた気がしました。
これからも、音符ビッツの楽しさを通して、子供たちに音楽の楽しさを伝えていきたいです」(四宮伶嗣)
